弱点を克服するには

僕はこれまで英語学習者の様々な悩みを耳にしてきました。

・「自分の言いたいことが詰まって、パッと言えません。」

・「英語が聞けるようになりません。」

参照記事:音を俯瞰して聞く

「英単語は聞き取れるのですが、意味が理解できません。」

参照記事:聞き取れているのに意味が理解できない原因と解決策。

時には治療が必要

基本的には、英語学習は習慣化させ、長期的に継続することで着実に英語力は上がっていきます。しかし、学習を進める中でどうしても解決したい悩みというのが登場することがあります。

闇雲に学習をしてしまったAさんの起死回生

私が担当した過去のご卒業生の中にAさんがいました。Aさんは上のケースでもご紹介した「英単語は聞き取れているのに意味が理解できない症候群」の方でした。

Aさんご自身は「語彙力がないこと」が英語が聞き取れない根本だと思い続け、長らく、単語を覚えるというのを継続されたそうです。しかし、いくら単語を覚えても、全然英語を聞き取れるようにならない…。そこで僕のところに来てキレました。

しかし、僕がAさんにその場で30秒ほどの英文を聞いてもらい、要約をしてもらったところ、Aさんの本質的な原因は細部にこだわり過ぎて全体を疎かにしていることが課題であることがわかりました。つまり、木を見て森を見ずのリスニング力です。

音を俯瞰して聞く、つまり頭をボーッとさせて聞くようなイメージをご提案。ただこれを始めた頃はこのリスニング方法は本当に効果があるのか?と不安に思ったそうですが、これを解決できるのはです。

そこでAさんにはディクテーションやリピーティング、多聴などの学習を組み合わせて50日間で2冊の学習を完了してもらったところ、

「大河さん!!!ついにゾーンに入りました!!!突然、全部聞き取れるようになったんです!ただ次の日に聞いてみると聞き取れないところもあって、まだあの時にリスニング力が自分のものにはできていないんですが、確実にゾーンに入ったのがわかりました!」

これを聞いたときは嬉しかったですね。僕とその方の間での共通認識である「ゾーン」というのは日本語を介さず、集中力を沢山使わなくてもほぼ100%聞き取れる状態に脳を落とし込むことです。

間の話を割愛したので少し簡単に聞こえてしまったかもしれませんが、Aさんは課題が明確だったからこそ、解決策を模索することが可能で、かつAさんは死ぬほどその悩みを解決したいと思っている方だったので、努力の末、英語耳を手に入れて、ご卒業されました。

Aさんは約10年、英語を聞いて日本語を聞くという習慣が残っていたため、この治療は非常に困難を極めました。英語学習の上で悩みがある方は英語学習経験歴の深い方にご相談することをお勧めします。